2013年 12月 16日
千葉県入所施設での利用者に対する職員からの集団暴行・死亡事件に対する声明 |
あとを絶たない虐待事件。意思表明ができない弱者に対してのこうした事件を聞くたび何ともいえない気持ちになります。この声明を出した団体の理事長久保さんは、滋賀県(大津市)から私たちの代表として頑張っていただいています。すぐに声明を出していただいたことに感謝し、世界中でこういった事件が二度と起こらないよう
昨日、千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「養育園」で、利用者に対する職員からの暴行により、入所者の19歳の少年が死亡し、また、同園の男性職員5人が、少年を含む入所者計10人を繰り返し虐待していた疑いがあると報道されました。
事実であれば、まさに言語道断、許すことのできない犯罪であり、断固糾弾し、早急に真相の解明、原因の究明を求めるものであり、暴行をおこなった職員はもとより、管理者の責任を厳しく追及するものです。
特に、昨年10月、障害者虐待防止法が施行され、施設管理者、職員に対する虐待防止の徹底が成されているさなかでの事件であり、施設設置者で、民に範を示すべき公的立場の千葉県の責任は極めて重大です。
この間、本件以外にも、各地の入所施設で職員による利用者に対する虐待の報道が止むことがありません。まさに、今月4日、障害者権利条約の批准が国会で承認されたところですが、同条約第16条には「搾取、暴力及び虐待からの自由」が明記され、また、同条項においては、締結国の責任として虐待を受けた被害者の身体的及び心理的な回復及びリハビリテーション等の措置も同時に課せられています。今回の事件で直接暴行を受けた入所者、また、それを目撃していたであろう多数の入所者が心的外傷を負っていることは想像に難くありません。
物言えぬ、自ら権利主張をすることが困難な知的障害者に対する暴行・虐待であり、人道上卑劣極まりない犯罪であり、亡くなったご本人、家族の無念を思うと言葉もありません。
国は、入所施設での虐待根絶のための対策と被害者の身体的、心理的な救済措置を早急に講じるべきです。
私たち、知的障害がある子をもつ親として、以上切に願います。
平成25年12月13日
社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
理事長 久保厚子
昨日、千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「養育園」で、利用者に対する職員からの暴行により、入所者の19歳の少年が死亡し、また、同園の男性職員5人が、少年を含む入所者計10人を繰り返し虐待していた疑いがあると報道されました。
事実であれば、まさに言語道断、許すことのできない犯罪であり、断固糾弾し、早急に真相の解明、原因の究明を求めるものであり、暴行をおこなった職員はもとより、管理者の責任を厳しく追及するものです。
特に、昨年10月、障害者虐待防止法が施行され、施設管理者、職員に対する虐待防止の徹底が成されているさなかでの事件であり、施設設置者で、民に範を示すべき公的立場の千葉県の責任は極めて重大です。
この間、本件以外にも、各地の入所施設で職員による利用者に対する虐待の報道が止むことがありません。まさに、今月4日、障害者権利条約の批准が国会で承認されたところですが、同条約第16条には「搾取、暴力及び虐待からの自由」が明記され、また、同条項においては、締結国の責任として虐待を受けた被害者の身体的及び心理的な回復及びリハビリテーション等の措置も同時に課せられています。今回の事件で直接暴行を受けた入所者、また、それを目撃していたであろう多数の入所者が心的外傷を負っていることは想像に難くありません。
物言えぬ、自ら権利主張をすることが困難な知的障害者に対する暴行・虐待であり、人道上卑劣極まりない犯罪であり、亡くなったご本人、家族の無念を思うと言葉もありません。
国は、入所施設での虐待根絶のための対策と被害者の身体的、心理的な救済措置を早急に講じるべきです。
私たち、知的障害がある子をもつ親として、以上切に願います。
平成25年12月13日
社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
理事長 久保厚子
by gurolin
| 2013-12-16 01:51
| かけある記