2017年 09月 24日
総務常任委員会→大飯原発再稼働反対の請願、賛成少数で否決 |
「少なくとも責任ある避難計画が策定され、核廃棄物の最終処分場選定プロセスが開始されるまでは、大飯原発3,4号機の再稼動を行わないことを求める旨の意見書の提出を求めることに関する請願」について22日の総務常任委員会で審議されました。今回は請願者が趣旨説明をすることが許可され、自分たちの思いを直接委員会で述べることが出来たことはよかったのですが、残念ながら請願は不採択になってしまいました。私は賛成討論の準備をしていったのですが私の言いたいことはほとんど請願者が述べてくださいました。以下、私の準備していた討論です。
新聞報道によると、関電は大飯原発3,4号機の再稼働に必要な許認可を原子力規制委員会から受けたことで、3号機を来年1月中旬、4号機を3月中旬にも再稼働させる計画だと書かれています。大飯町議会は再稼働に同意し、今後は町長や県議会、知事の同意判断に委ねられていますが、福井県だけで決めてしまうことに疑問を持っています。
今、国民の6割が原発の再稼働に反対し、原発に依存しない社会の実現に向けたエネルギー政策の推進を求めている中でこれと逆行する動きを大いに危惧しています。
再稼働にあたっての避難計画については福井県民の避難経路が京都府や滋賀県民の避難経路と重なっており、大渋滞が予想されるなど避難計画に実効性がありません。そして核廃棄物の最終処分場の候補地についても住民の強い反対などもあり、調査・選定すら進んでいません。
大飯原発3,4号機に対する運転差し止め訴訟の控訴審で原子力規制委員会前委員長代理の島崎邦彦・東京大学名誉教授が証人尋問で行った証言によると、関電の主張である「地盤は固くて均質だから揺れに強い」「余裕を持った安全設計」「厳しい安全審査に通った」との点に対して、「地盤調査は浅い層だけで震源までの地質構造は詳しくわからない」「計算式の誤った使用で基準地振動が大幅な過小評価になる」「安全審査は決められたステップを踏んでいない」としています。
この証言からも大飯原発3,4号機の安全性については確かなものとは言いがたく、再稼働を行うことは危険であり、もし事故が起これば大津市民にも多大な影響が及ぶ可能性があります。よってこの請願に賛成するものです。
今、国民の6割が原発の再稼働に反対し、原発に依存しない社会の実現に向けたエネルギー政策の推進を求めている中でこれと逆行する動きを大いに危惧しています。
再稼働にあたっての避難計画については福井県民の避難経路が京都府や滋賀県民の避難経路と重なっており、大渋滞が予想されるなど避難計画に実効性がありません。そして核廃棄物の最終処分場の候補地についても住民の強い反対などもあり、調査・選定すら進んでいません。
大飯原発3,4号機に対する運転差し止め訴訟の控訴審で原子力規制委員会前委員長代理の島崎邦彦・東京大学名誉教授が証人尋問で行った証言によると、関電の主張である「地盤は固くて均質だから揺れに強い」「余裕を持った安全設計」「厳しい安全審査に通った」との点に対して、「地盤調査は浅い層だけで震源までの地質構造は詳しくわからない」「計算式の誤った使用で基準地振動が大幅な過小評価になる」「安全審査は決められたステップを踏んでいない」としています。
この証言からも大飯原発3,4号機の安全性については確かなものとは言いがたく、再稼働を行うことは危険であり、もし事故が起これば大津市民にも多大な影響が及ぶ可能性があります。よってこの請願に賛成するものです。
by gurolin
| 2017-09-24 14:10